群ロボット

群ロボットによる協調ポジショニングステム(CPS)

複数台のロボットを協調して移動,静止させることで,高精度な自己位置同定を行う「協調ポジショニング法,CPS」を提案し,様々な機械モデルを製作して実験しています.4号機を用いた屋外移動実験の結果,屋外不整地での位置同定誤差が0.3%以下(323m移動後の誤差0.97m)であることを確認しました.

移動ロボットにとって,現在位置を正確に知ることは必要不可欠です.しかし従来の位置同定法は,屋外では同定精度が低下したり,未知環境では使えないなどの欠点がありました. そこで我々はこれまでに複数のロボットがお互いに位置を参照しながら移動することで, 車輪回転角度の計測など従来の手法では全く考えられない高い位置同定精度を実現する 「群ロボットによる協調ポジショニング法,Cooprative Positioning System(CPS)」を提案しています.下図は3台のロボットを使用したの一例です.これはロボット が相対角度や仰角を計測してロボットの三次元位置を測定し,その後,例えばロボット3を破線のように移動させ,ロボット 2と1の位置を測定するという動作を繰り返すことで,全てのロボットの位置を次々と同定しながら移動するものです. 本手法は,

  1. 人工的なランドマークが不要で,未知環境においても桁違いに高精度(0.3%以下)な位置同定が可能となる
  2. GPSが利用できないビル内部でも利用できる
  3. 障害物と接触しても同定精度には影響がない

など実用上著しく有効な特徴を有します.

fig.
photo CPS-I (1994) photo CPS-II (1996) photo CPS-III (1998) photo CPS-IV (1998)
photo CPS-V (2006) photo CPS-VI (2011) photo CPS-VII (2015) photo CPS-VIII (2017)
1号機 2号機 3号機を用いた床面清掃実験
4号機を用いた長距離位置同定実験 5号機(試作機) 5号機
photo 6号機 7号機 8号機

発表論文

RoboCup用サッカーロボット

RoboCup中型機リーグで用いられるサッカーロボットに対して,ノイズにロバストな位置同定手法を開発しています.

Fusion
photo

発表論文

被災建物内レスキュー群ロボット

被災建物内で要救助者を捜索するレスキューロボット群を開発しています.

被災建物内レスキュー群ロボット レスキュー作業の様子 東急渋谷駅
仮想化3次元モデル内での操縦 仮想化3次元モデル内での操縦 尻尾を使った階段走行

発表論文

自律移動型センサーターミナル”ポータブルGO”

何もセンサが置かれていない非情報構造化環境を,レーザを搭載した自律移動ロボット群”ポータブルGO”が自動で展開し, 他のロボットを誘導するシステムを開発しています.

⇒ 詳しくはサービスロボットのページへ

移動型小型センサーターミナル(Portable Go) 移動型小型センサーターミナルの展開
Portable Go

発表論文