加藤陽子著「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」(2021年01月)

日本学術会議の件で騒動になっていて本を読みました.学部の頃に講義を受講していて懐かしい気持ちになるとともに,あんなニュースで取り上げられていて悲しかったです.
・戦争というのが互いの主権に対する挑戦である(相手が一番大切に思っているものを蹂躙する)
・日中戦争前から戦争の行く末を読み切っていた官僚がいたことに驚き.日中戦争をずるずると継続し,英米などの支援を待つという作戦.
・汪兆銘は日本を頼り,蔣介石はアメリカを頼り,毛沢東はソ連を頼った,それだけの違い
・日露戦争の時に増税をして,その結果有権者が増えた
・情報統制下にありながら,終戦の気配はあって,終戦前から生糸や船などの株が上がり始めていた

瀧本哲史著「武器としての決断思考」(2021年02月)

ディベートのやり方が面白かった.
・ある議題に対して,賛否の側にランダムに分けて,意見を言い合う.最終的には第三者がどの意見が確からしいか判定する.
 不確実な世の中だからこそ重要なことだと思う.